2017年12月11日、テレビ朝日系列『激レアさんを連れてきた。』では現役時代に野人岡野と呼ばれていたサッカー元日本代表・岡野雅行さんが高校時代のリアルROOKIESを思わせる程の壮絶体験の全てを明かします。
出典:https://news.biglobe.ne.jp/
全国のヤンキーを集めて更生させるようなヤンキーが集まっていた松江日本大学高等学校(現・立正大学淞南高等学校)に入学したがサッカー部も存在せず、一念発起して設立した素人ヤンキーサッカー部を強豪チームへと成長していくストーリーについて当たり障りなく紹介してみたいと思います。
今回の激レアさんは「高校時代サッカー経験ゼロのヤンキーを集めてサッカー部を作り 監督もスカウトも兼任して県ベスト4に導く「ROOKIES」ばりの体験をしたのにその話をあんまりしていない野人・オカノさん」という番組紹介でスタートしました。
ジョホールバルの歓喜
1997年11月16日、マレーシア・ジョホールバルで「1998 FIFAワールドカップ・フランス大会 アジア第3代表決定戦」で決勝ゴールデンゴールを決めて日本代表をワールドカップ初出場に導いたのが岡野雅行さんでめちゃくちゃ足が速くて野人と呼ばれた本当にすごい人なんです。
※※読む前の注意※※
岡野雅行さんが通っていた松江日本大学高等学校(現・立正大学淞南高等学校)は、現在は教育方針を変更して男女共学に生まれ変わっています。
オカノ物語第1章「高校入学~地獄のスクールライフ~」
名選手が、なぜサッカー部のない高校に入学してしまったのかというと「いい学校あるある詐欺」に引っかかったからでした。
少年時代からサッカーが上手かった岡野雅行さんは地元・横浜では有名な少年でしたが、中学に進学してからはゲームセンターに行ったりして遊びがちになってサッカーだけでなく勉強も疎かに。
ただ、サッカーに冷めていたわけではなかった岡野雅行さんは、三浦知良さんが出版していた「三浦知良のサッカー留学物語―日本人で初のブラジル・プロになった男」を読んでそういう方法もあるんだ!と憧れてブラジルへのサッカー留学を母親に相談しましたが大反対されました。
大反対された理由は、洗濯もできない、料理もできないのに1人でブラジルに行った時に心配だからという事だったそうです。
親戚のおじさんに「いい学校があるよ~」と
- 皆、礼儀正しくハキハキしている
- 近所の評判がとてもいい
- 寮完備でサッカーに打ち込める
島根県松江市にある松江日本大学高等学校(現・立正大学淞南高等学校)を勧められました。条件も悪くないと思った岡野雅行さんは進学を決意しました。
しかし、進学してみると・・・
皆、礼儀正しくハキハキしている→ 皆、礼儀を知らないゴリゴリのヤンキー近所の評判がとてもいい→ 近所からは恐れられている学校寮完備でサッカーに打ち込める→ サッカー部がなかった
という状態で岡野雅行さんに当時の学校にいたヤンキーを番組スタッフが再現したイメージ図というのが
まさに、漫画に出てきそうなゴリゴリなヤンキーそのものでした。入学式も全国からのヤンキーが来るので荒れまくりで帰り道の田んぼや畑ではケンカ大会だったそうです。
親戚のおじさんに「いい学校があるよ~」と言った学校はヤンキーを更正させられる学校だったようです。親戚のおじさんは、既に更正されている生徒を見て「いい学校」と思っていたようです。
岡野雅行さんは「ショックしかなかったですね 全てのことに『なんだこれは!?』」と当時を振り返っていました。
30年前の岡野雅行さんが通っていた松江日本大学高等学校(現・立正大学淞南高等学校)の全校生徒は約300人で大半がヤンキーでした。
厳しい縦社会で
職員(仏様)
先輩(神様)
1年生
まるで軍隊のような厳しい教育が自慢だったそうです。
授業のカリキュラムは個性的な授業も多く
- 不動(1時間ただただ立ち続ける授業)
※精神力が鍛えられてハツラツとした、たくましい生徒が育ちます - 作業(生徒の手で学校を建設する授業)
※職員の厳しい管理下のもとでものづくりの大切さを学べます
規律を乱せば優しく指導され、生徒の大半は学生寮で生活して夕方6時が門限で門限を破って外出すると警報ブザーが発令し、職員が優しく指導してくれます。
年間約100人が脱走を試みたそうです。1階はブザーが鳴るため、生徒は2回から飛び降りて脱走しますが、ほぼ捕まって職員が優しく指導してくれます。
他にも岡野雅行さんの母校あるあるには
1年生はとにかく挨拶
職員・先生方とすれ違った時は、頭を下げて「失礼します」と挨拶をし続ける為、トイレに辿り着けないこともあったそうです。
1組には近づくな
学年ごとに
1組 進学クラス
2組 スポーツクラス
3組 どうしようもないクラス(ヤンキー)
不動とか作業の授業は、1組にはなかったそうです。
掃除の横でチェーン
朝の3時にお祈りの時間、4時に掃除があり、寮の廊下で床拭きをしていると3年の先輩がチェーンを回しながら人生の厳しさを教えるという理不尽な理由で「当たらないように行けよ」と言われてチェーンを当てられてしまうそうです。
岡野雅行さんは、毎日泣いて、毎日脱走したい状態で当時の写真を公開していましたが・・・目が死んでいました。それ以外にもツッコミできるところがありますが、省略します。
オカノ物語第2章「チーム発足~奇跡の出会いトガノ~」
入学してから1ヶ月程経ってから岡野雅行さんは、一人で毎日決まった場所でユニフォーム姿で壁にボールを蹴り込む男と出会いました。
その人物は岡野雅行さんの1年先輩のトガノさんでした。岡野雅行さんは、先輩のトガノさんに「サッカー部ないの残念ですよね?」と声をかけると先輩のトガノさんは
「最悪だよ!あるっていうから入学したのに」
と、岡野雅行さんの同じで「いい学校あるある詐欺の被害者」だった二人は、サッカー部を作ろうと決心して校長先生に直訴して部として認められました。
サッカー経験者がいるかもしれないと部員の募集のために生徒一人一人(2組と3組)に聞いて回ってメンバーが揃ったのですが、揃ったメンバーはトップクラスのヤンキーで全員が怖い顔をしていたそうです。
3年生も含めてトップクラスのヤンキーが集まったサッカー部に問題が発生しました。
ストリートファイト問題
練習場まで30分かかる道中で他の高校のヤンキーと揉め事を起こす事が多々あったそうです。
サッカーK-1化問題
先輩(3年生)にテコンドーチャンピオンが部員にいた事で、ヘディングする状況でもテコンドーのクセが出てしまって脚を出すことで、わざとではないにしても人のアゴを蹴っていた
試合相手不在問題
いろんな高校に電話をかけて試合相手になって欲しいと交渉したそうですが、ある意味で有名な高校だったせいで断られ続けて試合相手が見つかりません・・・と言いたいところで1校だけOKが出ました。
対戦する高校に到着早々、対戦相手の学校の光景に度肝抜かれたそうです。なんと、漫画(クローズ)みたいに荒れ果てた校舎で窓ガラスは全部割れていたそうです。
学校の校舎だけでなく、長ランのボンタン姿にスパイクといった対戦相手の格好にビックリしたそうです。
岡野雅行さんから聞いたイメージを番組スタッフが絵にすると・・・
岡野雅行さん側の先輩は、今にも飛びかかりそうな顔で睨みながら試合開始早々、岡野雅行さんがボールに触ろうとした瞬間、先輩が相手選手に飛び膝蹴りを合図に一斉に乱闘が始まりました。
すると、相手高校のギャラリーも参戦してきた状況に岡野雅行さんは呆然としていたそうです。
当時の事を「(ヤンキーの)エリート校でもあったので、漫画みたいに人ってパタパタ倒れていくのか」と語っていました。
※オカノチーム20人vs相手チーム全生徒(約300人)の戦いだったそうです
初試合だった岡野雅行さんは、ヤンキー達の前で号泣しながら
「僕はサッカーがしたいんです だからサッカー部を辞めます」
と訴えると全員から謝罪されて「もう一度チャンスをくれ」と言ってきた翌日からヤンキー軍団が変わり始めました。
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