毎日放送制作・TBS系列『林先生が驚く初耳学!』では「低脂肪ダイエットにまつわる衝撃の事実」と題して数多あるダイエット法の中でも基本とされてきた低脂肪ダイエットにまつわる衝撃の事実が明らかに。
アメリカの生命保険会社が加入者を増やすために医学的に根拠のない数値BMIを勝手に提示したように今回もダイエットの金にまみれた禁断の歴史「低脂肪ダイエット」にまつわる陰謀について当たり障りなく紹介してみたいと思います。
低脂肪ダイエットは砂糖業界の金儲けが発端だった
現在ではナッツの良質の脂質は健康に効果的といわれていますが、低脂肪ダイエットは資質分の摂取を控えてカロリーを減らし減量を狙う低脂肪ダイエットが提唱されてからおよそ半世紀後に明らかになった金儲けのカラクリが暴かれたのは2016年、アメリカの医学誌で調査論文で発表されました。
2016年9月12日、カリフォルニア大学サンディエゴ校のクリスティン・カーンズ博士らがアメリカの医学誌「JAMA Internal Medicine」に「Sugar Industry and Coronary Heart Disease Research,JAMA Intern Med.Nov 2016」という調査論文を発表しました。
番組に出演されていた米国公衆衛生学修士の中村康宏医師から「その人が”低脂肪ダイエット”を広めたせいで肥満に関する研究は50年以上遅れた」と断言。
以前に番組で出題されていた『世界を変えた14の密約』にも低脂肪ダイエットを金儲け広めた人物が掲載されています。
1950年代のアメリカでは心臓病での死亡率が急増しており、心臓病予防するには食生活を良くすることと言われていました。
当時のドワイト・アイゼンハワー大統領も深刻な心臓発作に苦しんで国民は、大統領の回復を願っていた背景もあり、臓病を予防するための健康的な食生活と運動が新たなスローガンになりました。
1954年、甘味資源作物の生産者団体や製糖会社などが設立した「砂糖研究財団(The Sugar Research Foundation)」*の当時の会長ヘンリー・ハースが、砂糖業界関係者向けに「砂糖の研究における最新情報」を講演。
※現在は「米国砂糖協会(The Sugar Association)」
ここに目をつけて金儲けを企んだのがアメリカ佐藤研究財団のNo.2だった副会長のジョン・ヒクソンは、当時から砂糖や脂肪の摂り過ぎが健康に及ぼす悪影響が語られていた風潮を逆手にとって砂糖の消費拡大を狙っていたのです。
その方法は、科学者に論文を書かせて心臓病の原因を脂肪に押し付けてしまおうと考えました。
調査論文によるとアメリカ佐藤研究財団のNo.2だったジョン・ヒクソンは、ハーバード大学の研究者ら3人に資金(当時の貨幣価値で約5万ドル)を提供して、砂糖と心臓病が関係ないかのような発表しました。
「砂糖と脂肪の加須の摂取は、心血管への影響はありますが、砂糖の影響はかなり操作されているそうですが、脂肪と心血管の影響だけがクローズアップされてしまった」と中村康宏医師が語られていました。
低脂肪ダイエットがブームになると砂糖業界が拡大に繋がったのは、何故なのでしょうか。
それは、低脂肪食品は味やコクは薄くなることから人気がすくなかったのですが、砂糖類で甘みやコクが向上するとアピールしました。
つまり、脂肪の過剰摂取は体に悪い→低脂肪ダイエットが普及→低脂肪食品が売れる→砂糖も売れるというカラクリというわけです。
実際に2000年頃まではアメリカで砂糖の摂りすぎと心臓病の関係性は、大きな門内になっていませんでした。
米国公衆衛生学修士の中村康宏医師曰く「低脂肪・低糖質ダイエットが今も流行しているが、多すぎても少なすぎても健康面に影響を与えるのでバランスの良い食事を心がけていただきたい」と呼びかけていました。