2016年9月25日、TBS系列『情熱大陸』では映画やミュージックビデオ、舞台などで有名アーティストBUMP OF CHICKEN、ゆず、Mr.Childrenなどの衣装を手掛けるデザイナーで表参道に事務所兼アトリエを構えても実店舗は持たないファッション界の異端児・スズキタカユキ(仕立て屋)さんに密着です。
2002年から自身の名前を冠したブランド「suzuki takayuki」をスタートさせ、今はパリより東南アジア(インドネシア)に目を向けて新ブランドを立ち上げてファッションの新しい可能性を追求しているスズキタカユキ(仕立て屋)さんについて当たり障りなく紹介してみたいと思います。
スズキタカユキがウエディングドレスの製作も大切にしている理由は?
ウエディングドレスの製作も大切にしているスズキタカユキさんは、挙式を3ヶ月後に控えたカップルのデザインや着丈の打ち合わせた後に紅茶を煮詰めて酸化させた染料を使って白い生地をほんのりクリーム色に染めていました。
目指すのは顧客が着た時に初めて完成するようなドレスを試行錯誤して作るのは、とてもたまらないことを明かしていました。
なぜ、ウエディングドレスが純白ではなかった理由は、新婦が着たことで「新婦の肌の色とナチュラルに調和させたかった」という答えがわかりました。
「肌の色を見ていてくれたんだなと思って 心強いです。大事に作って貰ったものを着て結婚式に行けるのが」
と、新婦も大変喜んでいました。
情熱大陸が密着したスズキタカユキが仕掛けるインドネシア新ブランド誕生の舞台裏とは?
経済が発展すればファッションも進化するに違いないとジャカルタファッションウィークのコレクションで確信を得たスズキタカユキさんは
パリに出すことがステータスになる時代は僕は終わったと思っていて 僕のアプローチというのは、もう少し現地の人とコミュニケーションをとることによって、そこの土地にあったものを提案してきたい。そういう意味で海外は、特にアジア・アセアンは魅力的だと思っています。
と、語っていましたが、現実は甘くなかったようです。DAN LIRIS社のミシェル社長とニヌッ副社長から2016年3月から3ヶ月で売れたのは6着だけという結果でした。
お客様からの意見は
- 価格設定が中流階級以上だからパーティに使える華やかな洋服が欲しい
- 中途半端
- 普通の白いシャツに見えるから高価なことが理解出来ない
- スズキタカユキさんのデザインの良さが分かる人は珍しい(ほとんどいない)
日本で顧客を掴んできたセンスもインドネシアでは通用しにくいという憂鬱な報告を聞くことになりました。
しかし、スズキタカユキさんは、むしろファイトが湧いてインドネシアで古くから伝わるろうけつ染め「バティック」の工房や現地の人が口にしている料理も積極的に手を伸ばし、今の日本にはない優しい湿度などからクリエイターとして刺激を受けたようです。
2016年8月、現地でカタログ撮影でスズキタカユキさんは初めて自分の商品に全面的に柄を施すことを考え、従来のスタイルからインドネシア伝統の柄を踏まえながら上品なオリジナルも加えたことでメーカー側も確かな手応えを感じていました。
2016年9月、次の冒険が決まったのかスズキタカユキさんはフィリピン・マニラにいました。
僕はエネルギーを見てますね。活気というかパワーというか 5年後、10年後にどうなっていくのかを見ながら、どういう人達に向けてものを作ることが出来るのかを。どういうジョイントの仕方が出来るのかを考えたいので絶対に見て感じたいなと思っています。
と、語っていました。
最後にナレーターの窪田等さんは
世の中には、多分2種類の人間がいる。「困難を巧みに避けようとする者」と「乗り越えることを楽しむ者」
と、番組を締めくくっていました。
Wikiより詳しい?スズキタカユキのプロフィール
出典:
名前:スズキ タカユキ(suzuki takayuki)
生年月日:1975年
出身地:愛知県岡崎市(北海道根室市 在住)
血液型:―型
最終学歴:東京造形大学
愛読書:週刊少年ジャンプ
好きな食べ物:クリームシチュー
好んで使う素材:麻、綿、無地のオフホワイト(わずかに色みを感じる白)
配偶者:涼子(オブジェを作るアーティスト)
備考①:女優の吉田羊さん、蒼井優さんなどから指示されている
備考②:年間1500枚を超えるスズキタカユキさんのスケッチが日の目を見るのは2割も満たないそうです
Twitter(ツイッター):@suzuki_info
ホームページ:http://suzukitakayuki.com/
ホームページ:ikkuna/suzuki takayuki
グラフィックデザイナー目指して東京造形大学に進学。在学中は洋服の解体をテーマに作品製作の経験を通して独学で服作りを学び、友人に誘われて展示会を開催したころ適度の手応えを感じて翌年も絵描きの友人達と展示会を行ったことろにイラストレーターの宇野 亜喜良さんと出会い、宇野 亜喜良さん自身が芸術監督をしているダンスカンパニーで衣装製作に誘われました。
文化出版の編集の西谷真理子さんが「装苑」に掲載したものをスタイリストの目に止まったことからアーティストのCDジャケットや映画、ダンス、ミュージシャン(MISIA、Mr.Children、中島美嘉、BUMP OF CHICKEN、ゆず etc…)舞台公演などの衣装を制作も行っています。
※ファッションデザイナーとして出発したのはステージ衣装からだそうです
2002年秋冬シーズンにスズキタカユキが自身の名を冠したブランド「スズキ タカユキ」を創設。2002-2003年秋冬シーズンにブランド「スズキ タカユキ(suzuki takayuki)」を立ち上げ、1点もののみによるコレクションを発表しました。
※ブランドのコンセプトは「時間と調和」で女性が本質的に持つ美しさを引き出すために繊細で緊張感のある服を創作
ブランドの世界観をベースに展示会形式での発表を重ねながら2004年に生産体制を調え全国展開を開始。2007年3月、2007-08年秋冬シーズンより東京コレクションに参加しました。
友人からのドレス製作依頼が多く続きながらもきちんと製作する環境が整っていなかった安易に受けられないと考えていましたが、アトリエスタッフたちの頑張りのおかげで2013年秋にsuzuki takayuki marriageをに立ち上げました。
※年2回のコレクションラインとウエディングライン発表しています
2014年より「物語のある音楽」をテーマに曽我大穂さん(マルチ奏者)とガンジー西垣さん(コントラバス)によるユニット「CINEMA dub MONKS」と照明家の渡辺敬之さんと共に音と布と光のサーカス「circo de sastre(シルコ・デ・サストレ)」※の活動を開始。
※「circo de sastre(シルコ・デ・サストレ)は、スペイン語で「仕立て屋のサーカス」
仕立て屋のサーカス – circo de sastre – official
2014年、ブライダルサロン「クリオマリアージュ(Cli’O mariage)」のオープン5周年を記念してコラボレートしたウェディングドレスやタキシード等を発表しました。
2015年、妻の涼子さんと共に北海道根室市に移住。
2015年10月、ジャカルタファッションウィークのコレクションで招待デザイナーとして参加。
現地から注目を集めたことをきっかけにディレクターからオファーを受けて、インドネシア・ジャカルタにある大手アパレルメーカーDan LIRIS社にデザイン提供する形で協業してブランド「バティーク(Bateeq)」とコラボレーションにより「スズキタカユキ フォー バティーク(suzuki takayuki for Bateeq)」のブランド名でコレクションを制作。
出典:http://www.fashionsnap.com/
(2016年9月時点)
スズキタカユキと妻・涼子の出会いから結婚について
妻の涼子さんとは、スズキタカユキさん自身の大阪でのイベントに人づてにsuzuki takayukiを知らずにお手伝いに来てくれたことがきっかけで、その後も何度か出会いを重ねていくことで考え方が近いこともあり、次第に魅かれるようになっていったそうです。
妻の実家の京都の上賀茂神社というところで身内だけの10人ほどで行いましたが、1年後に悩んだ末になかなか会えない友人や知人たちのことを思って
友人が経営している神奈川県横須賀市にあるc:hord hayamaを貸し切って昼から夜まで行ったそうです。
※妻・涼子さんの両親も参加していたそうです